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白湯とは?作り方や効果、飲むタイミングまで解説

白湯とは?作り方や効果、飲むタイミングまで解説

「白湯は体にいい」と聞いたことがあっても、どんな効果があるのか、いつ飲むのがよいのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、白湯に期待できる効果やおすすめの飲むタイミング、基本の作り方から、毎日楽しめるアレンジまでご紹介。また、漢方薬を服用する際に白湯がすすめられる理由についても解説します。

監修

澤田 由起夫 医薬品登録販売者(店舗管理者)

登録販売者とは、一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる公的資格で、医薬品の販売のほか、薬剤師に次ぐ医薬品の専門家としてお客様への情報提供や相談を行っています。

白湯とは?お湯との違いは?

白湯とは?お湯との違いは?

白湯(さゆ)とは、水を一度沸騰させてから、飲みやすい温度まで冷ましたものを指します。一方、お湯は水を温めたもの全般を指す言葉で、熱湯やぬるま湯なども含まれます。

水道水を沸騰させることでカルキ臭の原因となる塩素が揮発し、口当たりがまろやかになったり、飲みやすく感じることがあります。また、常温よりも温かいため、冷たい飲み物で胃腸の冷えや不快感を感じやすい人にも、水分補給の習慣として取り入れやすいのが特徴です。

白湯は古くから世界各地で親しまれてきました。例えば、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、白湯は体内のバランスを整える飲み物として取り入れられています。生命エネルギーである「ドーシャ」の調和を助けると考えられ、日々の健康習慣のひとつとして親しまれてきました。

このように、白湯は特別な材料を必要とせず、手軽に取り入れられる身近な飲み物として、古くから親しまれてきました。

漢方薬を白湯で飲む理由

漢方薬は、水または白湯で服用するのが基本です。なかでも白湯がよいとされるのは、漢方薬の多くがもともと、生薬を煎じて作る「湯液(とうえき)」として用いられてきたためです。

現在、主流となっているエキス剤も、顆粒剤を白湯に溶かすことで昔ながらの服用方法に近い形で服用でき、効果的といわれている処方もあります。

また、日本東洋医学会のQ&Aでも、エキス剤は冷水より白湯で服用するほうが望ましいとされています(※1)。漢方薬を服用する際は、特別な指示がない限り、水または白湯で服用し、なかでも白湯の服用がおすすめです。

※1 参考文献:参考文献:一般社団法人日本東洋医学会|漢方Q&A

白湯を飲むことで期待できる効果とは?

白湯を飲むことで期待できる効果とは?

白湯は水分補給として取り入れやすく、日々の習慣として続けやすい飲み物です。ここでは、白湯を飲むことで期待できる効果についてご紹介します。

体を温める

体が冷えやすい人や、冷たい水を飲むのが苦手な人にも、白湯はおすすめです。常温の水よりも温かく、飲むと体がじんわり温まるような心地よさを感じられることがあります。

また、冷たい飲み物を摂りすぎると、お腹の冷えや思わぬ不調につながることも。胃腸への負担が気になる人は、温かい白湯を水分補給の選択肢として取り入れてみるとよいでしょう。

便通サポート

白湯を飲むことで、水分補給になるだけでなく、胃に飲食物が入る刺激によって胃腸が動き、スムーズな排便をサポートすることが期待できます。

とくに朝は、飲食物が胃に入ることで腸の動きが促される「胃結腸反射」が起こりやすい時間帯。起床後に白湯を飲む習慣をつくることで、自然な排便のリズムをつくるきっかけにもなるでしょう。

なお、腸内環境の整え方については、以下の記事で解説しています。気になる方は参考にしてみてください。

白湯の作り方

白湯の作り方

白湯は、ご家庭にあるもので簡単に作ることができます。ここでは、やかんや鍋、電気ケトル、電子レンジを使った白湯の作り方をご紹介します。

【基本】やかん・鍋で作る方法

やかんや鍋を使う方法は、昔ながらの白湯の作り方です。水道水を使う場合は、十分に沸騰させ、沸騰後も加熱を続けることで、水道水に含まれるカルキが抜け、まろやかな口当たりの白湯ができます。

作り方

  1. やかんや鍋に水を入れ、ふたをして強火にかける。
  2. 沸騰したらふたを取り、火を弱めて10分ほど沸騰させる。
  3. 火を止め、50℃程度まで自然に冷ます。

毎日作るなら鉄瓶がおすすめ

白湯を毎日の習慣として楽しむなら、鉄瓶でお湯を沸かすのもおすすめです。 鉄瓶で水道水を沸かすと、水の成分が変化して、まろやかで飲みやすく感じられることがあります。
また、製品や使用方法などによっても溶出量は異なりますが、鉄瓶から微量の鉄分が溶出するため、鉄分補給のひとつとして鉄瓶を愛用する人もいます。白湯として飲むだけでなく、沸かしたお湯でお茶やコーヒー、料理に使ったりできるのも魅力です。

【簡単&時短】ケトルで作る方法

電気ケトルを使えば、手軽に白湯を作ることができます。短時間で沸かせるため、忙しい朝にも便利です。
ただし、水道水を使う場合、やかんや鍋で作る方法と比べて沸騰時間が短く、カルキが残ることも。ケトルで白湯を作る場合はミネラルウォーターを使うと、より飲みやすく仕上がります。

作り方

  1. ケトルに水を入れて沸騰させる。
  2. カップに注ぎ、50℃程度まで自然に冷ます。

電子レンジでも作れる?

電子レンジは短時間で手軽に温められる一方、水道水のカルキを取り除くことを目的とする場合には、やかんや鍋で沸かす方法がおすすめです。電子レンジで温める場合は、突然沸騰する「突沸」という現象に注意しましょう。加熱後すぐに容器を動かしたり、飲みものをかき混ぜたりすると、急に沸騰してやけどする可能性があります。

白湯の冷まし方は「急冷せず、自然に冷ます」がポイント

白湯は、熱いまま飲むのではなく、自然に冷ましてから飲むのがポイント。氷を入れたり水を足したりせず、そのまま置いて50℃くらいになるまで待ちます。熱すぎる飲み物は、食道や胃に負担をかける可能性があるため注意しましょう。

ただし、白湯だからといって「この温度で飲まなければ」と考えすぎる必要はありません。その日の体調や季節に合わせて、無理なく飲める温度を選ぶことも「養生」のひとつ。
熱すぎず、少しぬるいと感じるくらいでも、心地よく飲めるのであれば問題ありません。

外出先はマグボトルがおすすめ

外出先はマグボトルがおすすめ

外出先でも白湯を飲みたいときは、マグボトルに入れて持ち歩くと便利です。朝に作った白湯を入れておけば、外出先でも好きなタイミングで飲むことができます。

保温性に優れたマグボトルなら温度をキープしやすく、冷たいペットボトル飲料に頼りがちな外出先でも、白湯を取り入れやすくなります。

白湯を飲むタイミングはいつがいい?飲み方のポイント

白湯を飲むタイミングはいつがいい?飲み方のポイント

白湯を飲むタイミング

白湯は、基本的には好きなタイミングで飲んで問題ありません。ここでは、日常生活に取り入れやすいおすすめのタイミングをご紹介します。

朝起きたとき

睡眠中は呼吸や発汗で水分が失われ、軽い脱水状態。血流が滞りがちで、腎臓の血流量も低下しやすいです。そこで、起床後に白湯を1杯飲むことで、睡眠中に失われた水分を補給できます。

また、朝に水分をとる習慣をつくることで、胃腸に刺激を与え、排便を促すきっかけにもなります。

寝る前

寝る前に白湯をゆっくり飲むことで、ほっとひと息つく時間をつくり、就寝前のリラックスタイムとして楽しめます。温かい飲み物をゆっくり味わうことで、心身を落ち着かせ、穏やかな気持ちで眠りをつく準備にもなるでしょう。

ただし、飲みすぎると夜中にトイレに起きてしまう可能性も。就寝前の約1時間前に、コップ1杯程度を飲むとよいでしょう。

白湯を飲む量は?

飲みものからの水分補給は1日1.2L程度を摂取した方がよいといわれています(※2)。とくに水分が不足しやすい、寝る前や起床時、入浴前後などは水分を摂ることが重要とされています。

水分は一度に大量に飲むのではなく、こまめに補給するのがポイント。喉が渇いたときだけでなく、日常的に水分をとる習慣をつくりましょう。

白湯を飲むときは一気に飲むのではなく、こまめに、ゆっくり飲むのがコツ。体への負担が少なく、吸収もされやすくなります。

※2 参考文献:国土交通省|「健康のために水を飲もう」推進運動

人によっては白湯の摂取量に注意が必要

腎臓の病気などで医師から水分補給量の制限を指示されている場合は、白湯を飲む量にも注意が必要です。制限される水分量は病気や体の状態によって異なるため、医師の指示に従うようにしましょう。

+αで楽しむ白湯の簡単アレンジ

+αで楽しむ白湯の簡単アレンジ

白湯の味に飽きてしまったときや、変化が欲しいときは、食材を加えて少しアレンジするのもおすすめです。味や香りに変化をつけることで、毎日の白湯をより楽しみやすくなります。

レモンを使ったアレンジ

朝の目覚めや、さっぱりしたものが飲みたいときに。白湯にレモンを数滴絞ると、爽やかな酸味が加わり、すっきりとした味わいになります。レモンにはビタミンCも含まれているので、手軽に栄養をプラスしたいときにもおすすめです。

はちみつを使ったアレンジ

やさしい甘みを加えたいときに。白湯にはちみつを少量加えるだけで、まろやかで飲みやすい一杯になります。はちみつは喉のケアにも役立つといわれており、乾燥が気になる季節にも取り入れやすいアレンジです。

※1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。

梅干しを使ったアレンジ

梅の味わいを楽しみたいときに。梅干しを潰して白湯に加えると、酸味と塩味がアクセントになります。汗をかいたときなど、塩分も補いたいときのアレンジとしても取り入れやすいです。

生姜を使ったアレンジ

ピリッとした辛みと香りを楽しみたいときに。すりおろした生姜や生姜パウダーを少量加えると、白湯に風味が加わり、ぽかぽかとした温かさを感じやすくなります。

シナモンを使ったアレンジ

香りを楽しみたいときに。シナモンパウダーをひとつまみ加えると、ほんのりスパイシーな香りが広がります。シナモンの香りが好きな人や、いつもの白湯に変化をつけたいときにぴったりです。

朝の一杯からはじめる、心地よい白湯習慣

朝の一杯からはじめる、心地よい白湯習慣

睡眠中は呼吸や発汗で水分が失われるため、起床後は水分が不足しがち。朝に白湯を飲む習慣をつくることで、1日の水分補給を意識するきっかけにもなります。

「朝起きたら白湯を飲む」と決めておけば、毎日のルーティンとして続けやすくなりおすすめです。まずは朝の一杯から、自分の体調や好みに合わせた水分補給の習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。