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見た目を変えたい!体脂肪を減らすための効果的な方法と注意点は?

見た目を変えたい!体脂肪を減らすための効果的な方法と注意点は?

「見た目を改善したい」や「より健康的な体を目指したい」と思うとき、体脂肪を減らすことは重要なステップとなります。しかし、効果的に体脂肪を減らすには、正確な知識と計画が欠かせません。間違った方法を行った場合、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、体脂肪とは何か、減らすことによるメリットや効果的な方法、注意点についてわかりやすく解説します。

体脂肪とは

体脂肪とは、体に蓄積される脂肪のことで、3つの種類があります。

1つ目は「内臓脂肪」で、お腹の内臓周りに付く脂肪です。腸の周りに脂肪がたまりやすく増えた場合、お腹がぽっこりと出てきます。内臓脂肪は、つきやすいけれども減らしやすいのが特徴です。

2つ目は「皮下脂肪」で、皮膚の下に蓄積される脂肪です。お尻や太もも、二の腕など動かしにくい場所に集中し、体を外からの衝撃から守るクッションの役割を果たします。寒さにも対応する働きがありますが、一度ついてしまうと減りにくいのが特徴です。

最後が「異所性脂肪」です。これは肝臓や膵臓、筋肉など本来脂肪が付かない場所にたまる脂肪のことで、特に肝臓に蓄積すると「脂肪肝」となります。脂肪肝になると糖尿病や動脈硬化、肝硬変といった深刻な病気を引き起こすリスクが高まるため、体は健康を守るために異所性脂肪を優先的に減らそうとするのです。

なぜ脂肪はたまるのか

脂肪が身体にたまる仕組みは、「食べすぎ」と「ホルモンの働き」が関係しています。

食べたもののうち、使い切れなかったエネルギーが体内に蓄えられたものが脂肪です。特に、糖質を多く摂取した場合に、血液中の糖分(血糖値)が上がります。これは体にとって負担となるため、インスリンというホルモンが出て血糖値を下げる働きをしますが、余分な糖分は脂肪に変わってしまうのです。

肥満の目安

満とは、体重が多いだけでなく、体に脂肪が過剰にたまった状態を指します。糖尿病や高血圧、心血管疾患などの生活習慣病の原因となるため、健康のためには肥満の予防が重要です。

肥満度を測るためには、国際的に使われている指標である「BMI(Body Mass Index)」を使用します。BMIは、体重(kg)を身長(m)の二乗で割って計算します。

たとえば、体重が70kgで、身長が1.75mの人のBMIを計算してみましょう。

まず、身長を二乗します。
1.75×1.75=3.0625

次に、体重を身長の二乗で割ります。
70÷3.0625=22.86

BMIは22.86となります。

肥満の定義は、「体脂肪が過剰に蓄積し、BMIが25以上の状態」です。
肥満度は次のように分類されています。

  • 18.5未満:低体重
  • 18.5~24.9:普通体重
  • 25.0~29.9:肥満(1度)
  • 30.0~34.9:肥満(2度)
  • 35.0~39.9:肥満(3度)
  • 40.0以上:肥満(4度)

BMIが22.0だと、統計的に生活習慣病になりにくいとされています。ただし、BMIが25以上だからといっても、必ずしも減量が必要なわけではありません。理想的な体重はBMI22.0を基準に計算されます。

BMIは単に身長と体重から計算されるため、筋肉質か脂肪が多いかはわかりません。筋肉や骨に比べて脂肪が多い状態(隠れ肥満)が若い女性に多く見られます。体脂肪率も重要な指標ですが、正確な測定が難しく、あくまで目安としましょう。

同じBMIでも、脂肪がどこにたまっているかで健康への影響が異なります。内臓の周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」は、糖尿病や高血圧のリスクが高く、皮下脂肪が多い「皮下脂肪型肥満」は、これらのリスクが低くなります。

体脂肪を減らすことによるメリット

肥満は、骨や関節に大きな負担をかけるだけでなく、生活習慣病のリスクを高める要因です。また、過剰な体脂肪は血管にダメージを与え、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。

体脂肪を減らすことによって、これらの病気のリスクを低減し、基礎代謝を向上させます。また、見た目がスッキリとし、自信を持てるようになるでしょう。

見た目の変化

内臓脂肪が多いとお腹が出て見えたり、皮下脂肪が多いと体がたるんで見えたりします。体脂肪率を減らすことで、見た目が改善され自信が持てるようになります。また、ファッションも楽しめるようになるでしょう。

基礎代謝の向上

基礎代謝とは、人が何もしていなくても消費するエネルギーのことで、筋肉量に関連しています。筋肉が増えると基礎代謝が上がり、エネルギーを消費しやすくなるため、脂肪を燃焼しやすくなり、太りにくく痩せやすい体になります。

健康の維持

体脂肪率が高いこと自体が病気を引き起こすわけではありませんが、内臓脂肪が多いと生活習慣病のリスクが高まります。体脂肪率を減らすために生活習慣を見直すことで、生活習慣病のリスクを抑えられます。

体脂肪を減らすためのポイント

体脂肪を燃焼させるためには、適切な運動と食事のバランスが重要です。そのためには、以下のことを意識してみましょう。

体脂肪を燃焼させる

脂肪を燃焼させるというのは、体内の脂肪をエネルギーとして使うことです。主に「分解」と「消費」の2つのステップがあります。

分解

食事から得たエネルギーが余ると、それが中性脂肪として体内に蓄えられます。この中性脂肪はそのままでは燃焼しません。まずは運動などで体がエネルギーを必要とする状態にし、酸素を使って中性脂肪を分解し、血液中に放出することが必要です。

消費

分解された中性脂肪は血液を通して筋肉に運ばれ、主に運動によってエネルギーとして消費されます。

脂肪を燃焼させるためには運動をして、体がエネルギーを必要とする状態を作り出し、そのエネルギーを消費することで脂肪を減らせられる、ということです。

体脂肪を減らすための目標の目安

ダイエットを成功させるには、しっかりとした準備が必要です。すぐにでも減量を始めたいと思うかもしれませんが、成功への道のりは計画的に進めることがポイントになります。

そのためには、目標を設定することが大切です。理想の体重を決め、その体重に向かって余分な体脂肪を減らしていくことを目指しましょう。体重を減らすには、1か月に約500グラムを目標にすると良いとされています。

男性の場合は、内臓脂肪が多くつきやすいため、食事改善を行うことで約2か月後には体型に変化が見られますが、女性は皮下脂肪が多くつきやすいため、約3か月が必要です。短期間での減量は難しいため、焦らないでください。減量する体脂肪量が多い場合は、6か月から1年かけてゆっくりと進めるのが理想的です。

急激に体重を減らすと体調不良やリバウンドのリスクが高まるため、無理のないペースで継続しましょう。

体脂肪を減らすための効果的な方法

普段の食事を意識して、体を動かして筋肉を増やしていくことが体脂肪を効果的に減らすためのポイントです。

食事管理

食生活を見直すことは、新たな体脂肪の蓄積を防ぎ、体脂肪を減らすために重要です。糖質や脂質の摂りすぎに注意してください。米やパン、油っぽい料理を食べ過ぎると、必要以上にエネルギーを摂取し、使われなかった栄養素が脂肪として体に溜まります。

硬い食材や食物繊維が豊富な食べ物を選び、ゆっくり食べることを心がけると良いでしょう。よく噛んで食べることで、満腹感を得るのに時間がかかり、その間に脳が満腹を感じる信号を送ります。これにより、食べ過ぎを防げます。

また、食べる順番を工夫することもおすすめです。食事の際は、野菜やきのこ類などの副菜から食べ始め、その後に肉や魚、卵などの主菜を食べ、最後にご飯やパンといった主食を摂るようにしましょう。これにより、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の過剰な吸収を抑えられます。

有酸素運動

有酸素運動はその名の通り、体内に酸素を取り入れながら行う運動です。酸素が常に供給されることで、脂肪が効率よく分解され、エネルギーに変わりやすくなります。ウォーキングやサイクリングのような運動を始めてから、最初の20分間は主に食事から取った糖質が使われますが、それを過ぎると、体の脂肪がエネルギー源として使われ始めます。つまり、20分を超えると脂肪が燃焼しやすくなるわけです。

1日の中で合計20分以上運動すれば、脂肪燃焼に効果があります。たとえば、10分の運動を2回、5分の運動を4回行ってもOKです。運動の強度は軽く汗をかく程度が効果的ですが、重要なのは合計で20分以上動くことです。また、運動後に食事を取ってしまうと、再び糖質がエネルギー源となるため、運動と食事のタイミングを考えましょう。

筋肉トレーニング

筋トレは、酸素を使わずに体内の糖質をエネルギー源として利用するため「無酸素運動」と呼ばれます。無酸素運動は、体脂肪の減少には直接つながりません。ただし、筋肉が増えると基礎代謝が高まり、運動していないときでもエネルギーを多く消費するようになります。

有酸素運動と筋トレを組み合わせると、体が引き締まりやすく、痩せやすくなると言われています。ただし、順番が大切で有酸素運動の前に筋トレを行いましょう。理由は、「成長ホルモン」の分泌が関係しています。

成長ホルモンは中性脂肪を分解する作用があり、筋トレを行うとこれが活性化され、脂肪が分解されやすくなります。筋トレを先にして脂肪分解を促してから有酸素運動を行うと、より効率的に脂肪を燃焼できるというわけです。また、成長ホルモンの効果は運動後も長時間続くため、筋トレ後に有酸素運動を行うと、さらに持続的に脂肪を燃焼させられます。

いきなり強度の高い筋トレを始めるとケガのリスクがあるので、最初はストレッチや軽めの有酸素運動で体を温めてから筋トレを始めると良いでしょう。

体脂肪を減らす際の注意点

体脂肪は健康維持に欠かせないものですが、過剰であったり不足していたりすることで体に悪影響を及ぼすことがあります。体脂肪を減らす際には、以下のことに注意しましょう。

極端な食事制限は避ける

体脂肪率を減らすための食事管理は重要ですが、極端な食事制限は避けましょう。過度な制限によって必要な栄養素が不足し、体調を崩してしまう恐れがあります。たとえば、タンパク質が不足すると筋肉が減少し、基礎代謝が低下してしまいます。その結果、リバウンドしやすくなるかもしれません。

食事制限を行う際には、食事の量を極端に減らすのではなく、むしろ高タンパク質・低脂質の食事を心がけ、バランスの取れた栄養を摂るようにしましょう。これにより、無理なく体脂肪率を減らし、健康を維持できます。

無理をしない

短期間で急激に減らそうするのは避けましょう。1〜2か月などの短い期間で体脂肪を急激に減らそうとすると、無理な食事制限に頼りがちになり、健康を損なう可能性が高くなり、筋肉量が減ってしまうこともあります。

短期的なダイエットは身体だけでなく心にも大きな負担をかけます。急激に体重を落とそうとすると、ストレスを感じやすくなり、食事や運動のモチベーションを維持するのが難しくなるかもしれません。その結果、健康や美容、日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。

健康的に体脂肪を減らすためには、無理のない計画が必要です。過度な食事制限を避け、自分の体調と相談しながら、少なくとも数か月から半年ほどの期間をかけて、ゆっくりと体脂肪を落としていきましょう。

減らしすぎない

体脂肪は、減らしすぎない事も大切です。体脂肪は、健康を保つために重要な役割を果たしています。外からの刺激から体を守るとともに体温を一定に保つのに役立ち、エネルギーを蓄えたり、内臓が正しい位置に収まるよう支えたりする役割があります。そのため、体脂肪を減らす際には、適正な範囲を保ちましょう。

また、血液中の中性脂肪は、コレステロールのバランスを整える役割もあります。女性の場合、体脂肪率が男性より高い傾向にあり、妊娠や出産など、女性の身体機能を支えるために必要になることが理由です。体脂肪率を過度に低くすると、生理不順や骨粗しょう症のリスクが高まることがあります。

まとめ

体脂肪を減らすことには、見た目が変わるだけではありません。基礎代謝が上がったり、健康を保ったりする効果が期待できます。効果的に体脂肪を減らすためには、バランスの取れた食事や適度な運動、無理のない計画が重要です。極端な食事制限や過度な運動は避けて、健康的に体脂肪を減らしてください。自分に合った方法を見つけて、理想の体型と健康を目指しましょう。